ソ連製のレンズ「FED INDUSTAR-10 50mm/f3.5」を持っているんですが、100g程度でL39マウント。絞りF3.5ーF16まで備えたフルサイズの標準レンズです。
FED INDUSTAR-10 50mm/f3.5の紹介
1934年にソ連で誕生して、Leicaのエルマーなどがモデル(光学は別もの)にしていますので、似非エルマーと呼ばれることもあります。ソ連の秘密警察の人の名前から取っているいらしく、ウクライナのハルキウという場所で作られたものとなります。
しかし、このレンズを似非レルマーと言われるだけの性能を持っているということもしれませんが、本当にそれだけの描写が出ていたといえば出ていないですし、似非であり非なるものだと僕は思っています。見た目が似ているだけで描写は全く違いますし、精度も良くありません。
僕としてはこのフワッとしたソフトな描写が出せるレンズが、2万円以下で手に入るのであれば作品の在り方がガラッと変わっていくと思います。
評価
解像度はあまり良いとは言いませんし、オールドレンズらしい写りになりますので、求めている人たちは多くいます。Leicaのオールドレンズを買うよりは安く購入することができるので、初心者にはオススメレンズです。
価格
価格帯として9000-15000円の間が相場となっていますが、少しずつ相場は上がっているように思います。注意しなければいけないのがネットで購入するときです。専門店では店側の判断も委ねる事が可能なので少しメリットがあります。
逆にネットだと値引き交渉などがしづらい部分やレンズ状態の確認不足、納得不足で損をしてしまう可能性があります。
操作方法
レンズ横についた丸いボタンをスライドさせて、ピント調整を行います。F値の調整は、前玉の横にある小さい金属部分をスライドさせることになります。
L39マウントはアダプターが存在するので、購入することをオススメします。Leicaのバルナックなどでも使うことができるので1コ買えば、他のレンズでも使うことができるようになります。
まとめ
価格も安いのでオールドレンズの初心者向けだと思います。Leicaのズミタールであれば5万円は予算として必要となります。価格高騰傾向にあるので今後のことを考えれば、今のうちに買っておいても問題はありません。
写りに関しては解像度はLeicaなどに劣るところもありますが、ソフトな描写が楽しめるので、オールドレンズらしさが出てくるかと思います。
写真を楽しむという点では手頃に安く、安心して購入できる初心者向けレンズです。満足できるレンズといえば、レンズ沼の撒き餌レンズの代表格でもあります。安いレンズを買い始めると、高いレンズが安く、欲しくなっていきますので注意してほしいです。
Leicaに負けるところも確かに、レンズとしてはありますが、色々なセットがついて僕のレンズだと14000円でした。ただネット購入すると同じ状態のものが手に入るとは考えにくいので、できれば専門店で購入してほしいです。
大阪だと八百富写真機店さんなどに置いてあります。