ツクモの写真を話そう No.7 カラーでもモノクロでもいいんですよ。大事なのは写真を撮ること

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インターネットで知り合った学生の方が、僕がカメラを勧めたことでモノクロ写真にハマりました。でも写真をと撮っていると「モノクロの雰囲気が良いから」という言い方をされちゃうことがあります。雰囲気ってとても大事だし、モノクロの魅力を引き出すという点では底上げになるんですよ。

モノクロのここがすごい

なんちゃって写真を撮りたいなら、正直モノクロ写真はアリだと思います。しかし本気で写真を撮るなら、なおさらモノクロがオススメです。構図とモノトーンだけで写真を表現するわけですから、色というものに頼らずカラーを表現しなければいけません。

写真の良さが底上げされますが、決して写真表現がしやすくなるというわけではなく、逆に狭くなってしまいます。ありきたりな写真を撮ったところで表現されるわけではありません。モノクロに頼らず、色を表現するというのは視点が狭くなってしまい、なんかどっかで見たことあるぞ?っていう写真になってしまいます。

音楽のロックが流行しているからロックをやるみたいなノリではなく、音楽ができて、自分が好きだからっていう写真の本質は、表現の深さでもあります。絵画の表現方法は無限大かもしれません。写真もまた考え抜けば新しい表現が出てくるはずなので是非、モノクロをやってほしい。

カラーでもいいじゃないか!

僕はカラーでもいいと思います。カラーだからこそ、色の表現を得ることができます。わざわざ海外の有名な湖やカラフルな家を撮るという話になったとき、モノクロで撮ってどうするの?と思います。

モノクロフイルムが主流だった時代ならわかりますが、今持っているからデジタルカメラで何千枚と撮影することができる。カラフルな家を日本中の見たことがない人たちに色を伝えることが出来るんです。つまり情報量が多い写真が撮れる。

THE世界遺産でCanonのカメラを使っていますが、鮮明なだけじゃない、色をはっきりを映るから価値があるんです。少しだけ良いテレビが欲しくなります。実家のテレビを買い直したいと思うほどです。

僕はモノクロを選んだだけ。

僕はモノクロフイルムで撮影していた時期が長かったから、モノクロを選びました。僕の原点でもあり、モノクロフイルムの方がカラーフイルムより自家現像ができて、安い費用で始めることができたからです。周りはモノクロフイルムを長巻きで買ってきて詰めて撮っている人たちでしたから、自然にモノクロフイルムが主力となりました。

中にはモノクロしか撮れない100万円のデジタルカメラを買う人もいました。理由はどうあれ、色を捨てて構図とモノトーンで写真表現に挑むんだから、凄いことなんですけど。

まとめ:大事なことは写真を撮ること

僕もそうですが、写真を撮るのを続けてほしい。色々と邪道だと思われていそうなこともあるかもしれませんが、表現をやめないでほしいです。

表現とは、言葉で伝えきれないことを伝えようとした人間の心なんだと思います。伝わるか伝わらないではなく、伝えようとした行動に対して評価が付いてくるのが、新興芸術の写真なんだと思います。

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