無機質な美しさ|モノクロで表現する高層団地・都市建築写真

モノクロ写真が一番、楽しめるのはビルや建物などの人工物を撮影したときだと僕は思っていて、マンションというものはひとつに無機質の集合体として最高峰だと思っている。有名な設計者や建築家が考えた建築物よりも、知らぬどこかの建築士が考えた機能面やコスト面ばかりを気にした実用的な建物のほうが僕が好んで撮影している。

工業製品のような考えれた機能美に似たグッドデザイン賞のような、ひとつの価値があると思っていて、設計士が仕事で考えたものは誰かの生活を支えているということを評価されないといけない。給料に反映されているものの、実際の評価と異なる会社もあるし、誰かに一方的に評価される仕事ではない。評価されている設計士、建築家というのは独立して、特定の業界ビル、オリンピックなどの国際的な建築物を手かげない限り、名前すら覚えてもらうことはないし、何かに記載されることもない。そういう点では多くのランドマークされていない一般的な高層ビルは、名も刻まれない設計士、建設業者たちが関わっている。

設計士は図面と実際の建物において自由であり、創造性やヒラメキが試されているのかもしれないが、日は当たることはない。だからこそ僕のような写真を撮る側はきちんと、設計者の意図があるなら見つけ出すべきであり、気になった建築物を撮影して楽しむことを忘れてはいけない。

【場所】大阪府
【カメラ】Fujifilm GFX50Sⅱ
【レンズ】GF35-70mmF4.5-5.6 WR
【設定】f値4.3,1/1000秒,ISO200,補正0

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